うだるような暑さが続いておりますが、皆さまお障りなくお過ごしでしょうか。
今回は「2027年エアコン問題」を取り上げてみます。
2027年エアコン問題
家庭用エアコンに求められる省エネ基準が大幅に引き上げ
2027年度から家庭用エアコンに求められる省エネ基準が大幅に引き上げられます。
価格の高騰や修理・買い替え時の混乱を招くことが懸念されている問題です。
日本政府は、「2030年度に温室効果ガスを2013年度比で46%削減」という目標を掲げており、その中で家庭部門の省エネ対策は不可欠とされています。
基準に満たない機種は2027年以降、製造・販売不可
経済産業省による新しい省エネ基準では、エアコンの年間消費エネルギー効率(APF)を現在より最大34.7%も向上させることが求められています。
この基準に満たない機種は2027年以降、製造・販売ができなくなります。
問題発生が懸念される具体的事項
問題点
- 安価モデルの消失による価格上昇
以前は本体価格が6~7万円程度で買えた6~8畳用のスタンダードタイプが、2027年以降は少なくとも本体価格が10万円、場合によっては15万~20万円の高級機種しか残らない可能性があります。 - 修理コストの増加と部品不足
現在主流の冷媒が国際的な温暖化対策で規制対象となり、供給が減少。
過去に取り付けた機種は修理が困難または高額になる恐れがあります。 - 駆け込み需要と工事費高騰
2026年には基準変更前の買い替え希望者が殺到し、品切れや工事予約の取りにくさ、工事費の上昇が発生する懸念があります。

小山正明
2027年は蛍光灯の製造・輸出禁止と時期が重なる為、蛍光灯器具の交換も増加します。
今後の情勢を見据え、より良いサービスを提供出来るよう努めてまいりますので、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。
今年は例年以上に厳しい暑さが続いております。
くれぐれもご無理なさらず、どうぞご自愛くださいませ。
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