見え隠れする春の兆しに心躍る今日この頃、皆様おかわりございませんでしょうか。今回は「賃貸共同住宅の供給状況による影響」と「お部屋探しの動向」をご報告させて頂きます。
以前は少子化が叫ばれ、空室が増加することを懸念しておりましたが、実際にはコロナ禍による在宅ワークの増加やマンション・建売住宅価格の高騰で、賃貸住宅を選択されるお客様が増加しており、当社としても空室が不足している状況が見受けられます。最近では、都心回帰の動きも見られる様になりましたが、築浅、駅徒歩圏、ペット共生型の物件はすぐに確保されてしまう状況です。その要因として、賃貸共同住宅の供給の減少が考えられます。
新築住宅着工戸数は1980年代~バブル全盛1990年代には年間120万戸~170万戸と推移しておりましたが、2010年代以降は80万戸ほどと減少傾向にあります。賃貸住宅の供給量が減少している理由は、建物物件の減少(古い集合住宅が取り壊され、分譲や賃貸以外に変化)、建築費の高騰、少子化を意識した建物所有者様の建て替え意識の減少、修繕により建物自体の寿命が延びていることなどがあげられます。
次にお客様のお部屋探しの動向をご報告させて頂きます。20代~40代が中心、3人以下の世帯が増えている、設備面・環境面で満足感を得られるお部屋を求められているなどの動向が見られます。
家賃は抑え目でも、設備面での改善がないお部屋は長期空室となっており、築年数や物件それぞれに応じた適切な設備投資が必要と感じています。大きな改修費用を短期間で改修すると考えるよりも、建物経営年数に合わせた長期計画で設備投資を行うことが大切だと思います。
担当:株式会社相模ダイワ カスタマーセンター